Japanische Klassiker mit Furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lesen Sie 星女郎 (ほしじょろう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.344 Zeichen · 104 Bildschirme
ここばかりではのうて、峠を越しました向うの坂、石動から取附の上り口にも、ぴたりと封じ目の墨があるでござります。
仔細あって、私は、この坂を貴辺、真暗三宝駆下りましたで、こちらのこの縄張は、今承りますまで目にも入らず、貴辺がお在なさる姿さえ心着かなんだでござります。
が、あちらのは、風説にも聞きますれば、私も見ました、と申しますのが、そこからさまで隔てませぬ、石動の町をこの峠の方へ、人里離れました処に、山籠りを致しております。」
不動堂の先達だと云う。それでその鐸も、雲のような行衣も解めた。
「御免下され、」
とここで、鐸を倒に腰にさして、袂から、ぐったりした、油臭い、叺の煙草入を出して、真鍮の煙管を、ト隔てなく口ごと持って来て、蛇の幻のあらわれた、境の吸う巻莨で、吸附けながら、
「赫と気ばかり上って、ざっと一日、好な煙草もよう喫みません。世に推事というは出来ぬもので、これがな、腹に底があってした事じゃと、うむと堪えるでござりましょうが、好事半分の生兵法、豪く汗を掻きました。」
「峠に何事があったんですか。」
「されば。」
すぱすぱと二三服、さも旨そうに立続けに行者は、矢継早に乙矢を番えて、