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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほしじょろう

星女郎

泉 鏡花

Lesen Sie 星女郎 (ほしじょろう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.344 Zeichen · 104 Bildschirme

Aozora Bunko

お不動様の御像の前へ、かんかん燈明を点じまして、その夜は一晩、私が附添ったほどでござります。

峠越し汽車に乗って帰ると云うたで、その夜は帰らないのを、村の者も、さまで案じずにいましたげな。午過ぎてから四五人連立って様子を見に参ったのが、通りがかり、どやどや御堂へ立寄りましたに因って、豪傑はその連中に引渡して、事済んだでございます。

が、唯今もお尋ねの肝腎のその怪い婦人が、姿容、これがそれ御殿女中と申す一件――振袖か詰袖か、裙模様でも着てござったか、年紀ごろは、顔立は、髪は、島田とやらか、それとも片はずしというようなことかと、委しく聞いてみたでございますが、当人その辺はまるで見境がございません。

何でも御殿女中は御殿女中で、薄ら蒼いにどこか黄味がかった処のある衣物で、美しゅう底光りがしたと申す。これはな、蟇の色が目に映って、それが幻に出たらしい。

して見ると、風説を聞いて、風説の通り、御殿女中、と心得たので、その実確にどんな姿だか分りませぬ。

さあ、是沙汰は大業で、……

(朝疾う起きて空見れば、

口紅つけた上が、)

と村の小児は峠を視める。津幡川を漕ぐ船頭は、(笄さした黒髪が、空から水に映る)と申す、――峠の婦人は、里も村も、ちらちらと遊行なさるる……」