Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はるのひ

春の日

小川 未明

Lesen Sie 春の日 (はるのひ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.003 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

もう、春です。仲のいい三人は、いっしょに遊んでいました。

徳ちゃんは、なかなかのひょうきんもので、両方の親指を口の中に入れ、二本のくすり指で、あかんべいをして、ひょっとこの面をしたり、はんにゃの似顔をして見せて、よく人を笑わせました。とし子さんは、おこりんぼでちょっとしたことでも、すぐにいぼをつってしまいます。そうすると武ちゃんと、徳ちゃんは、つまらなくなります。二人が、いろいろに機嫌をとっても、とし子さんは、笑いもしなければ、ものもいいません。

そんなときです、徳ちゃんは、いつもする得意の、指を口に入れて、あかんべいをして、とし子さんの顔をのぞきます。さすがに、いぼつりのとし子さんも、これを見ると、くすくすと笑い出して、じきに機嫌を直すのが例でありました。

武ちゃんには、徳ちゃんのように、そんなひょうきんのまねはできませんでしたから、もし、とし子さんと二人のときに、どうかして、とし子さんが、いぼをつれば、

「としこさんのばかやい。」といって、悪口をいうか、なぐりつけるのが関の山で、とし子さんも、

「だれが遊ぶもんか。」と、いって、泣きながら、帰ってしまいます。