Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme
わっしもちっと聞き込んでいたんですが、今も云う通り、からだを悪くしてぐずぐずしているあいだに、伊豆屋の妻吉に引き挙げられてしまいました」
「むむ、鋳掛屋の一件か。おれもその話は聞いたが、なんと云っても伊豆屋の縄張り内だから、先を越されるのは当りめえだ」と、云いかけて半七は少しかんがえていた。「だが、実はまだおれの腑に落ちねえところがある。おめえはあの一件をよく知っているのか」
「ひと通りは知っていますよ」
「露月町の鋳掛屋の平七、そいつが下手人として挙げられたようだが、白状したのか」
「強情な奴で、なかなか素直に口をあかねえそうですが、伊豆屋も旦那方もおなじ見込みで、もう大番屋へ送り込んだということです」
熊蔵の説明によると、平七が如何に強情を張っても、かれは無垢の白地でもどされて来そうもないというのである。かれが庄五郎の女房お国に惚れていて、あの女に亭主がなければと口走ったのは事実で、それには証人もあり、当人自身も認めている。庄五郎が死んだ後に、従弟同士とはいいながら、彼がなにから何まで身に引き受けて世話をしているばかりか、まだ三十五日も済まないうちにお国の叔母をたずねて行って、お国も今から後家を立て通すわけにも行くまいと云った。