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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし相手を殺した以上、なんとか後始末をしなければなりませんから、重兵衛は死人の帯を解いて松の木にかけて、自分で縊れたようにこしらえて、早々にそこを立ち去ったんです。偽物の絵馬を残して置いて、なにかの詮議の種になると面倒だと思ったので、風呂敷包みのまま引っ抱えて帰って、叩き毀して焼き捨てたそうです。その風呂敷も一緒に焼いてしまえば好かったんですが、そこが人情の吝なところで、風呂敷まで焼くにも及ぶまいと、そのまま残して置いたのが運の尽きでした」

「そうすると、その風呂敷から露顕したんですか」

「まあ、お聴きなさい。だんだんにお話し申します」

老人はひと息ついて、また話し出した。

「それから孤芳という女絵かきのお話ですが、これは親兄弟もない独り者で、絵筆を持てば相当の腕もあるんですが、どこの師匠に就いて修業したというでもなく、まあ独学のような訳であるので、自然世間に認められる機会がなく、絵馬の絵などを書いて世渡りをしているうちに、いつか重兵衛の世話になるようになって、新宿の太宗寺のそばに世帯を持って、まあ囲い者といったような形になっていたんです。その縁故で、大津屋の娘のお絹と万次郎も、孤芳の家の二階を逢いびきの場所に借りていた……。