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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

重兵衛が千駄ヶ谷の建具屋に雨戸や障子を頼んだのも、孤芳をここへ引っ越させる下拵えであったと見えます。

勿論、孤芳の引っ越し先は、万次郎にもお絹にも秘していたんですが、いつまで知れずに済むはずがありません。それから十日も経たないうちに、二人ともにもう探り出してしまいました。それが又、一つの事件を惹き起こすもとで……」

六

半七老人の話は終らない。わたしも最後まで聴きはずすまいと耳を澄ましていると、老人は床の間の置時計をふと見かえって、女中部屋の老婢を呼んだ。老婢が顔を出すと、老人はなにか眼で知らせた。すぐに呑み込んでゆく老婢のうしろ姿を見送って、これは悪かったと私は俄かに気がついた。老人は午飯の用意を命じたに相違ない。早朝から長座して、午飯まで御馳走になっては相済まないと、わたしは慌てて巻煙草の袋を袂へ押し込んで、帰り支度に取りかかろうとするのを、老人は手をあげて制した。

「まあ、お待ちなさい。お話はもう少しですよ」

云ううちに、老婢はもう裏口から足ばやに出て行ったらしい。追えども及ばずと観念して、私はずうずうしく坐り直すと、老人は又話しつづけた。