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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

まさか芝居でするお女郎の道行のように、部屋着をきて、重ね草履をはいて、手拭を吹き流しに被っていたわけでもあるめえが……」

「さあ」と、松吉は猪口を下におきながら云った。「そりゃあ本人の巳之助に訊いてみなけりゃあ判りますめえ。だが、親分。どうしても人違いでしょうか」

「論より証拠、そのお糸という女は無事に若狭屋に勤めていると云うじゃあねえか」

「そりゃあそうですが……」

云う時に、女中が二階へあがって来たので、半七は酌をさせながら訊いた。

「品川にかかっている黒船から、マドロスがここらへあがって来ることがあるかえ」

「ええ、時々に二、三人連れでここらを見物して歩いていることがあります」

「ここらの家へ飲みに来るかえ」

「ここへは来ませんが、鮫洲の坂井屋へはちょいちょい遊びに来るそうです。川崎屋なんぞでは異人は断わっていますが、坂井屋では構わずに上げて飲ませるんです。異人はみんなお金を持っているそうで、どこで両替えして来るのか知りませんが、二歩金や一歩銀をざくざく掴み出してくれるという話で、馬鹿に景気がいいんです」と、女中は嫉むような嘲るような口吻で話した。

「なんでも慾の世の中だ。