Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

とけいのないむら

時計のない村

小川 未明

Lesen Sie 時計のない村 (とけいのないむら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.709 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、番頭は答えました。

「それなら、安心だ。」と、金持ちは思ったのであります。

金持ちは、買った時計を大事にして、自分の村へ持って帰りました。

これまで、時計というものを見なれなかった村の人々は、毎日のように、その金持ちの家へ押しかけてきました。そして、独りでに動く針を見て、不思議に思いました。また、金持ちから時間の見方を教わって、彼らは、圃にいっても、山にいっても、寄ると時計の話をしたのであります。

この村に、もう一人金持ちがありました。その男は、村のものが、一方の金持ちの家にばかり出入りするのをねたましく思いました。時計があるばかりに、みんなが、その家へゆくのがしゃくにさわったのであります。

「どれ、俺も、ひとつ時計を買ってこよう。そうすれば、きっと俺のところへもみんながやってくるにちがいない。」と、その男は思ったのです。

男は、町へ出ました。そして、もう一人の金持ちが時計を買った店と、ちがった店へゆきました。その店も、町での大きな時計屋であったのです。男は、いろいろな形の時計をこの店で見ました。なるたけ、珍しいと思ったのを、男は選びました。

「この時計は、狂わないだろうか。