Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とけいやしきのひみつ

時計屋敷の秘密

海野 十三

Lesen Sie 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.481 Zeichen · 74 Bildschirme

Aozora Bunko

あっという間に、四少年は、傾いた板の間からすべり落ちて、下へ墜落していった。さっきはちゃんとしていた階段が方々ではずれていたので、少年たちはどこまでも下へ落ちていった。

地震が奇縁

そのままでは、少年たちは下で頭をぶっつけて死ぬか重傷を負うか、どっちかであったろう。

だが、幸運というのか何というか、途中で、階段が裏がえしになって、斜めに空間にひっかかっていたのにぶつかった。そしてそれにぶつかったはずみに、すぐ前の壁の穴の中へずるずると滑りこんだ。

「あッ」

身体の平衡をとりもどすひまもない。一同は、はずみのついたボールのように、もんどりうってくらがりの闇の中へ叩きつけられたが、幸いにもそこは身体にやわらかくあたった。

(畳がしいてあるな)

と気がついた。そしてぷーんと、かびくさい匂いが鼻をうった。

やっと気が落ちついて、口がきけるようになってみると、懐中電灯は四本のものの外、全部がなくなっていた。さっき落ちるとき手から放したのであろう。

そのただ一つの電灯で、四本はみんなの顔をてらした。

五井も六条も、顔にすり傷をこしらえ、土にまみれたまっくろな顔をしていたが、まず無事だった。