Japanische Klassiker mit Furigana
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じげんばくだんきたん
時限爆弾奇譚
海野 十三
Lesen Sie 時限爆弾奇譚 (じげんばくだんきたん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.934 Zeichen · 20 Bildschirme
しからば、柱時計を持っていない連中は、さぞ悠々自適したであろうと思うであろうが、そうでもなかった。なるほど、当該の彼および彼女は柱時計なぞを持っていないから、自分の家または居間については安心していられるが、もし隣家に、この恐るべき古い柱時計があるとしたらどうであろう。またアパートに住んでいるとして、階上又は階下の部屋に、この恐るべき柱時計めが懸っていたとしたならどうであろう。どっちの場合も、人様のおかげをもって、どえらい傍杖的被害を喰う虞れが十分に看取されたものだから、どうして落付いていられようか。やっぱり、椅子と共に半転がりとなって、近いところから始めて、近隣の間にのこらず侵入しては、頸の痛くなるまで柱時計を探して廻ったことであった。だから、租界中が、この柱時計のことだけでも、どんなに名状すべからざる混乱に陥ったかは、読者が容易に想像し得らるるところにちがいない。
しかも金博士の爆発警告の物件は、この柱時計だけではないのである。あとまだ十一個もあるのである。一々ここに書き切れないが、序にもうすこし述べておこう。
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次の第二号を見ると、こんなことが書いてあった。