Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あんごうのやくわり

暗号の役割

海野 十三

Lesen Sie 暗号の役割 (あんごうのやくわり) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.409 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

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1↑

これが出来ると、あとはもう楽であった。二十五字を四倍すれば百字になるわけだから、この窓のあいた紙を、百字の暗号文の上に重ねて、まず“急ぎ暗号……例の男”までの二十五字を読んだあと、この窓あき紙を九十度又は百八十度廻して暗号文に重ねて、窓のあいているところから下の文字を読めばいいのであった。

それはまず窓あき紙の(1)なる向きに置いたのを、次は(2)なる向きに変える。つまり左へ九十度廻すのである。すると、

“前島セン一と偽名し富子という女を連れ”と文章の切れっ端が出てくる。

次はまた左へ九十度廻して(3)なる向きで文字を拾いその次にまた廻して(4)なる向きで字を拾う。これで百字の暗号が、きちんと文字になった。すなわち、全文を読むと、

“急ぎ暗号をもちて申上げます。例の男は前島セン一と偽名し、富子という女を連れ、一昨日以来、原の町ともえ旅館離れ竹の間に泊りこみ誰かを待受けている様子です”

となる。

「ははあ、例の男というのは笹山鬼二郎のことだな」

袋探偵は直感した。

今日の掏摸が只の掏摸でなかったことは、彼奴の用いた念入りな手から察しがつく。