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Japanische Klassiker mit Furigana

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あんごうレコードじけん

暗号音盤事件

海野 十三

Lesen Sie 暗号音盤事件 (あんごうレコードじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.583 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

その上に、例の溌剌たるお嬢さんがたを全部、招待して、まるで、移動する花園の中に在る想いありと、側から見る者をして歎ぜしめたのであった。これくらいにやらなければ城塞の番人は、こっちに対して気を許すまいと思われたからであった。

わが一行は、坂道をのぼっていった。

陽はつよく反射して、咽喉が乾いてこたえられなかった。わが一行は、方々で小憩をとった。そのたびにレモナーデだ、ハイボールだなどと、念の入ったことになる。だから、私たちが城塞の下についたころには、私たち二人を除いたあとの一行全部は、後遅れてしまったのであった。

「おい白木、これじゃしようがないじゃないか」

と、私がいえば、白木はにやりと笑って、

「いや、これでいいんだよ。皆を待つふりをして、城塞を外からゆっくり拝見といこうではないか」

と、彼は、太いステッキをあげて、爆弾に崩れた石垣のあたりを指すのであった。

「例の宝物は、どこにあるのか、君は見当がついているのかね」

「さあ、よくは分らないが、何としても、メントール侯の居間の中にあると思うんだ。尤も、これまでにメントール侯の居間は、幾度も秘密の闖入者のために捜査されたらしいが、遂に一物も得なかったという。