Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょくていばきん
曲亭馬琴
邦枝 完二
Lesen Sie 曲亭馬琴 (きょくていばきん) von 邦枝 完二 (くにえだかんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.788 Zeichen · 24 Bildschirme
「あっしゃア京伝の弟の、京山という者さ」
「あゝ左様でございましたか。存じませぬことゝて、これはどうも御無礼いたしました。――御覧の通りの漏屋ではございますが、どうか、こちらへお上んなすって下さいまし」
横柄な態度から察しても、これはてっきり、京伝の使いとして、きょうからでも山東庵へ来るようにと、その言伝てに来たのだと、馬琴は早合点した。
「折角だが、上って話をする程の、大事な用じゃアねえんで。……」
「どのような御用でございましょう」
「おめえさんに、もう二度と再び、銀座へは来て貰いたくねえと、その断りに来やしたのさ」
「えッ」
「どうだ。こいつアちったア身に沁みたろう。――ふゝゝ。おめえのような、そんな高慢ちきな男ア大嫌えなんだ」
吐き出すようにこういった京山は、仲蔵もどきで、突袖の見得を切った。
馬琴は、薄気味悪くニヤリと笑った。
「そりゃアどうも、わざわざ御苦労様でございました」
「なんだって」
「御苦労様でございましたと、お礼を申して居りますんで。……この雪道を、わざわざおいで下さいませんでも、それだけの御用でしたら、今度伺いました時に、そう仰しゃって頂きさえすりゃ、それで用は足りましたのに、却って恐縮で、お詫の申しようもございません」