Japanische Klassiker mit Furigana
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しょきかん
書記官
川上 眉山
Lesen Sie 書記官 (しょきかん) von 川上 眉山 (かわかみびざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.182 Zeichen · 36 Bildschirme
とさすがに声はまだ穏やかなり。
しかしあの男のどこに取柄があります。第一、と言いかけるを押し止めて、もういいわ、お前はお前の了簡で嫌うさ。私は私で結交うから、もうこのことは言わぬとしよう。それでいいではないか。顔を赤め合うのもつまらんことだ。と言えども色に出づる不満、綱雄はなおも我を張りて、ではありますが、これが他人ならとにかく、あなたであって見れば私はどこまでも信ずるところを申します。私は強いてお止め申さんければならぬ。
黙らっしゃい。と荒々しき声はついに迸りぬ。私はもう聞く耳を持たんぞ。何だ。出過ぎたことを。
あら父様、お怒りなすったの。綱雄さんだって悪気で言ったのではありませんよ。何ですねえそんな顔をなすって。
ええ引ッ込んでいろ。手前の知ったことではないわ。と思わぬ飛※に口をつぐむ途端、辰弥よりの使いは急がわしく来たりて言われたる通りの口上を述べぬ。半ばは意気張りずくの善平は二つ返事に、承知の由を答えて帰しぬ。綱雄は腕を組んで差し俯向けり。
光代は気遣わしげに二人を見かわせしが、そのまま立ち上る父を止めて、父様、それではお互いに心持がよくないではありませんか。