Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
Lesen Sie 月世界探険記 (つきのせかいたんけんき) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.351 Zeichen · 29 Bildschirme
少年の顔色がセロファン製のマスク越しにサッと変ったのが二人に分った。
「あ、あれごらん」と少年は手をあげて前方を指した。その指す方には、空気のない澄明なる空間をとおして、新宇宙艇の雄姿が見えた。「誰か、艇内からピストルを放ったよ。撃たれた方が、いま砂地に倒れちゃった。誰がやられたんだろう」
「おお大変」とミドリは胸をおさえて、「艇内に居たのは、新聞記者よ。いま帰った猿田さんが撃たれたんでしょ。大体あの記者、怪しいわ。出発のときにだって、艇内に忍びこむ前に、ピストルで羽沢飛行士を撃ったのかも知れなくてよ」
と、ミドリ嬢はハッキリ物を云った。
「さあ、どっちにしても大変だ。さあ急いで傍に行ってみましょう」
艇長はすぐ先頭に立って、艇の方へ駈けだしていった。
そのとき、繋いであった新宇宙艇の尾部から、ドッと白い煙が上ったと思うと、艇は突然ユラユラと頭部をふると見る間に、サッと空に飛び上ってしまった。
「呀ッ、大変だ。艇が動きだしたぞ。これは一大事……。ま待てッ」
「アラどうしましょう。……」
といっている間に、艇の姿は青白い瓦斯を噴射しながら、グングン空高くのぼって、みるみる遠ざかっていった。