Japanische Klassiker mit Furigana
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つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
Lesen Sie 月世界探険記 (つきのせかいたんけんき) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.351 Zeichen · 29 Bildschirme
すると果せるかな、その中には慾深い犬吠が、黄金塊を抱いて餓死しているのを発見した。
ところで喜んだのは一行だった。思いがけなく、旧い型ではあるが宇宙艇が手に入ったので、地球へ帰る一縷の望みができてきた。調べてみると、何という幸いだろう。燃料はかなり十分に貯えられていた。
「おお、神様、お蔭さまで地球へ帰れます」
一行はこの吉報をきくと、躍りあがって喜んだ。だが何うしてこの宇宙艇が、月の世界に落ちて来たものだか、まだこのときは一向に解せない謎だった。
宇宙艇の修理は、僅かの日数で、一とおり出来上った。そこでこれに乗組む人の顔ぶれが問題になった。いろいろ議論はあったが、ついに、少し無理ではあったが、重病の六角博士を除いて、他の五人――つまり新宇宙艇の乗組員の中で、逃亡した猿田飛行士の代りにミドリの兄の天津飛行士を加えただけで、あとはそのままの顔ぶれでもって、いよいよ地球へ向け帰還の途につくことになった。そして博士は、日を改めて迎えに来ようということになった。
修理された古い宇宙艇が、すこしばかりの金塊を土産に、「危難の海」近くコンドルセを出発したのは、月世界に到着してから十日後のことだった。