Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼうがくととうきょう
望岳都東京
木暮 理太郎
Lesen Sie 望岳都東京 (ぼうがくととうきょう) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.243 Zeichen · 61 Bildschirme
(中略)榛名の左を見れば峨々たる奇峰あり、上毛の奇勝妙義山即ち是なり。妙義の西に当り浅間山あり。(中略)浅間妙義の前面に当り綿亙せる山岳は、甘楽秩父の地方に蟠るものなり、其峰頭稍高きものを御荷鉾山と荒船山となす。(下略)
自分は多大の興味を以て此記文を読んだ一人である。そして東上州に生れて日夕此等の山を望見していたので、多少推定が誤って居りはせぬかと疑った点もあったが、精確な地図とても無く、亦少数の外は山というものに興味を持った人も無かった時代に、これだけの文を発表して世人の注意を惹き起されたのは、流石に山の研究に熱心な博士だけあると首肯される。然し恐らくは其当時此文に感興を持った人は、矢張り極めて少数であったに相違あるまい。自分が『山岳』十年一号に臆面もなく彼の拙いスケッチを載せるに至ったことも、半は博士の此文に刺戟された為であるというてよい。
笠山の北には口元秩父の山々が、更に一段低くなって遠く北方に走っている。此連脈の殆んど中央に当って上信国境の浅間山が、裾さばきゆたかに玲瓏玉の如き姿を顕して、西上州の野に君臨している。南を取り巻く雪堤の如き隆起は、剣ヶ峰から牙山に連なる外壁の山々である。