Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼうがくととうきょう
望岳都東京
木暮 理太郎
Lesen Sie 望岳都東京 (ぼうがくととうきょう) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.243 Zeichen · 61 Bildschirme
其前には千八百米を超えているセバト連嶺が南北に足を伸ばして、南は木戸山に北は遠く筍山に連なっている。此連脈の山々は孰れも記録を有していないという点に於て処女の山である。自分も実際に蹈査した訳ではなく、曾て赤城山や榛名山に登った時、遠く展望したに過ぎない、其上東京からは形も大分異なって見えるから、右の断定が皆正しいとは思わぬ、然し大体に於て甚しき誤りはないと信じている。
此連脈は略ぼ西南より東北の方向に走っているので、午前と午後では山貌に著しい変化を起すのが特色である。午前には日を正面に受ける為に、横に派出された小尾根も谷も、唯だ一様に穏かな雪の斜面を見せて、凸凹などは少しもなく極めて平滑なようであるが、日が西に傾くに連れて、横尾根の日蔭になった半面と谷とが、濃藍色の太い竪縞を山の肌に織り出し、而も明暗の境界線がレムブラントのエッチングのように鋭い。何の奇もない穏かな山であると思っていたのが、忽ち骨だらけな※々した山と変って行く。其変化の様を静に観ていると堪らなく面白い。
セバト連嶺は大黒山の下に千八百二十米を超えている長い頂上を展開した後、一段低くなり、更に二つ許りの峰を小野子山の上に擡げているが、其平な頂上が将に低下しようとする所から、梢円味を帯びて殆ど直線に近い空線を描いた一座の山が、前記の二峰の上