Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みらいのちかせんしゃちょう

未来の地下戦車長

海野 十三

Lesen Sie 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.930 Zeichen · 85 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで一郎は、思い悩んで、ぼんやり考えこんでいると、弟の二郎が、遊び仲間の子供たちを沢山つれて、やってきた。

「ほらネ、防空壕だろう。うちの兄ちゃんが、ひとりで、こしらえているのだよ。どうだい、すげえだろう」

「二郎ちゃん。この防空壕には何人はいれるの」

「それは……それは、ずいぶんはいれるだろうよ」

「じゃあ、僕もいれておくれよ」

「だめだめ、信ちゃんなんか。信ちゃんは、ねぐるいの名人で、ひとの腹でも何でも、ぽんぽん蹴るというから、おれはいやだよ」

「そんなこと、うそだい。その代り、僕、二郎ちゃんの兄ちゃんの手伝いをするぜ。うんと働くぜ」

「でも、そんなこと、だめだい」

「おい、二郎」

二郎が、後をふりかえった。

「なんだい、兄ちゃん」

「お前たちで、土をはこべよ。防空壕が出来たら、土をはこんだ人は、みんな中にはいってもいいということにするから。その代り、土をはこばない人は、ぜったいに、いれてやらないよ」

「そうかい。おい、みんな聞いたね。じゃあ、みんなで土をはこぼうや」

「あたいも、やるよ」

「僕もやる。うちのお母ちゃんがいったよ。防空壕ならうちでつくってもいいからよく見ておいでとさ。