Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みらいのちかせんしゃちょう

未来の地下戦車長

海野 十三

Lesen Sie 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.930 Zeichen · 85 Bildschirme

Aozora Bunko

彼が、小一時間あまりも、それをつづけているうちに、どうしたわけか、ぷーんとへんな臭いがしてきたではないか。

「おやッ、へんな臭いだぞ。ゴム線が燃えるような臭いだ」

そのとき、彼は、やっと気がついた。ロータリー車を手許へひきよせ電動機の上にさわってみると、

「あつッ」

手がつけられないように熱い。そして、ぷーんと、ゴム臭い臭いがし、白い煙が電動機の中から、すーっと昇っていることに、始めて気がついた。

「し、失敗った。電動機を焼いてしまった」

と、叫んだが、もう後の祭だった。

電動機は、いつの間にか、まわらなくなっていた。どうして、こんなことになったのか。

後で、一郎が考えたところによると、これは、電動機が、むりやりにひどい仕事をさせられたため、焼けてしまったのであった。このような小さい電動機に、雪をかかせるのは、むりであった。雪がやわらかいうちはいいが、雪が固くなると、とてもいけない。そのうちに、線と線との間に火花がとんで、全くまわらなくなったわけである。

彼は、あとでまた扇風機になおすつもりだったが、この失敗のために電動機の捲線をすっかりやりなおさなければならないことになった。