Japanische Klassiker mit Furigana
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みらいのちかせんしゃちょう
未来の地下戦車長
海野 十三
Lesen Sie 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.930 Zeichen · 85 Bildschirme
「ちぇっ、夢だったか、ばかばかしい。行軍していると、水車小屋のかげから現れたもぐらというのが、体の大きいやつで牛ぐらいあるもぐらの王様だったから、こいつは使えるなと思ったんだ。そのもぐらの先生め、わしの鼻に廻転錐を直結しなさいという。なるほど、これは何というすばらしい考えだと……いや、目がさめてみれば、あれまあ、なんというばかばかしい夢をみたもんだな! な、なあーんだ」
彼は、毛布の中で、くっくっと、いつまでも笑いがとまらなかった。
その夜は明けて、翌日となった。
岡部伍長は、腫れぼったい瞼をこすりながら、また自分の机にかじりついた。
「きょうこそは、なんとか形をこしらえなければ……」
と、彼は、がんばりはじめた。
だが、その日も正午になったが、彼が睨んでいる方眼紙の上には、やはり一本の線も引かれなかった。
こうした日が、三日間続いた。しかも彼は、方眼紙の上に、あいかわらず一本の線も引くことができなかった。頭をつかいすぎたことと、夜眠られないためとで、さすがの彼も、半病人のようになってしまった。
その日の午後、加瀬谷少佐から電話がかかってきて、すぐ部屋へ来いということだった。