Japanische Klassiker mit Furigana
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すえっこ
末っ子
山本 周五郎
Lesen Sie 末っ子 (すえっこ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.564 Zeichen · 55 Bildschirme
「おかしな理屈があるもんだな」と平五は笑って云った、「ではもう二朱出そう、三分二朱、それでいやならごめんだ」
「若旦那は渋すぎるよ」と清兵衛は禿げかかった頭を掻いた、「まったくお侍には惜しい、玄人はだしですよ」
明くる日、平五はその短刀を田村小路へ届けた。研ぎに出そうかと思ったが、そのままのほうが無事だと考え直し、叔父に向ってよく説明した。
「この地鉄の艶、刃文の豪放さと、小乱れのまじっているぐあい、これが相州物の古刀によくみる味です」平五は刃文を仔細に示して云った、「身幅のわりに重ねが薄いのは研ぎ減りでしょう、いちど火をかぶって焼直したものらしい、それでこの中心がただれているんです、ただれてはいるが、この中心のざくっとした品のよさ、これは新刀にはない味ですから、ここのところをよく見るように云って下さい」
「私にはよくわからないが」と主殿はおちつかない顔つきで云った、「貞宗だなどと云っていいだろうか」
「貞宗として伝わっていると云えばいいんです、そしていま説明した要点をうまく並べれば、みんなめくらだからわかりゃしない、きっと連中びっくりしますよ」
「しかし、もしも偽物だとわかったら」