Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ザボンのはなのさくころ

杉田久女随筆集

杉田 久女

Lesen Sie 杉田久女随筆集 (ザボンのはなのさくころ) von 杉田 久女 (すぎたひさじょ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.008 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

寒き世や行燈にさす針の音   花讃女

此句もうすぐらい行灯時代の女性の忍苦服従一方の生活を思わせる。

出代も頭巾でゆくや花の頃   園女

元禄時代の華美な風俗を背景として味わうと、花の盛りの頃に、紫頭巾か何かでゆく出代り婢の姿さえ、何となく美しいものに感じられるが、久女の水汲女の生活にあえぐ姿は、激しい時代相を裏付けているのである。

み簾さげて誰が妻ならん舟遊び   秋色

の歌麿の美人画にでもありそうな優美さ。

名月や乗物すゆる橋の上   星布女

の風雅な昔めかしい風俗に反し、近代女流の句はもっと真実味のこもった生活相を色濃く写生している。

(3) 近代思想をよめる句

近代女性である彼女らはまた大胆に自由に思想感情を吐露している。

乳ふくます事にのみ我春ぞゆく   静廼

我児に乳ふくませ、家事に没頭して暮す人妻。自己にめざめ個性の成長を願う現代人の思想は、花の色はうつりにけりなと、我容色のおとろえをなげいた小町の歌より幾分理智的である。

短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎   静廼

乳たらずか或はひよわ児か。火の様に乳責りなく児を、短夜の母は寝もやらで、もてあまし、はてはいっそ捨っちまおうかとさえいらいらする母の焦慮と当惑とを、須可捨焉乎という言葉で現わしているのは甘いと思う。