Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とうきようのはね
東京の羽根
小川 未明
Lesen Sie 東京の羽根 (とうきようのはね) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.099 Zeichen · 5 Bildschirme
そのうちに、羽根は、どうしたはずみか屋根の上へ飛んで、といの中に落ちてしまいました。
「あ、どこへいったろう、見えなくなったわ。」
「といの中へ落ちてしまったんだ。」
子供たちは、さおを持って来ましたが、羽根は中へ隠れて、下からは見えませんでした。
子供たちが、あきらめて散ってしまった時分には、自動車の姿も見えなかったのです。
寒い風が吹いて、なんとなく雪の降りそうな空模様でありました。
「ガア、ガア。」と、あちらの森の方で、からすの鳴き声がしていました。
だれもいなくなると、どこからかからすが飛んできて、羽根をくわえてゆきました。
「あ、さっきのからすさんですね、私を東京のお家へつれていってください。」と、羽根は、たのみました。けれど、からすは、羽根のいったことが耳に入らなかったように遠方の森の中へ飛んできて、いちばん高い木の頂にあった、自分の巣の中へ持ってきました。羽根は、生まれてからこんな高いところへ上がったのは、はじめてです。
東京にいる時分、羽子板で打たれて、空へ舞い上がるたびに、もっと、もっと高く、あの茜色の美しい空へ上がることができたらと、高いところにあこがれたことがありました。