Japanische Klassiker mit Furigana
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とうざいりょうぶんめいのちょうわをろんじてていこくのしょうらいにおよぶ
東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ
大隈 重信
Lesen Sie 東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ (とうざいりょうぶんめいのちょうわをろんじてていこくのしょうらいにおよぶ) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.787 Zeichen · 14 Bildschirme
外国船などが屡々日本の近海に来て脅かすが如きこともあった。幕府は須臾もこれが警戒を怠らなかった。英国の船が長崎へ来て不穏の挙に出でたこともある。あたかもその時幕府、即ち当時の日本は海外の形勢に暗かった。もっともこれよりさき有名な八代〔徳川〕吉宗将軍の時からして、すでに蘭学の禁も開放され、田沼〔意次〕執政の時代には西洋の事物がかなり日本の識者にも知れ渡っていた。而して寛政の白川楽翁〔松平定信〕の施政は多少の反動的風潮を帯びていたので、却って蘭学を抑えたような傾向もあるが、すでに日本に植付けられし洋学は年一年に成長に向い、海外の学を研究する者簇出し、有名な医者、天文学者、博物学者等の出現となった。
蘭書を読むことは単に欧州の医術を知るのみならず、同時に欧州の一般事情に通ずるということであった。時あたかも欧州の天地はナポレオン戦争のために震天動地の大騒擾を極めている時であって、この間の消息が初めて知れ、日本人は鎖国の夢から醒めて、容易ならざる時局に際していることを自覚し、此処に愛国心生じ、国防論起り、泰平の遊堕なる風を一掃し、外国に対抗するの覚悟なかるべからざることに思い至り、振起することとなった。