Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まつとふじげいぎのかえもん

松と藤芸妓の替紋

三遊亭 円朝

Lesen Sie 松と藤芸妓の替紋 (まつとふじげいぎのかえもん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.921 Zeichen · 94 Bildschirme

Aozora Bunko

もんだから店を明けている訳にも往かねえで、今では子供を連れて横浜へ往ってますが旦那、冗談じゃア無え、あの時私ア拾った煙草入だから五十円じゃア安いもんでしょう」

庄「ふむ、おまえは彼時に挽いてた若衆か」

徳「へゝあの時に私ア……、彼奴を殺しておまはん金え奪ったんでげしょう、その金で彼の別嬪を身請をして、惚れた同志が夫婦になって葉茶屋を出してるなんてえ、へゝゝゝ羨しい話じゃア有りやせんか、此方ア未だぶらちゃらして居るんですから直にまア野暮な事を云わねえでさ、面倒だア買っといておくんなせい、五十円で是をおまはんが買って下さりゃア私ア其の金を資本にして一商法、私が宜くなりゃ浜に居る妹も引取って、又お前さんに恩返しの仕られねえでもない、そうすりアおまはんの些たア罪も消えると云うもんだ」

庄「うゝ先刻の煙草入はそれじゃア手許に有るかえ」

徳「ふむ有る/\それでねえ」

庄「なアに私が落した煙草入と違っている、紋は実の花菱と云ったが、一寸出して見な」

車夫の出すのを取って、

庄「提灯を上げて見な」

徳「えゝ是でがす、よく御覧なせえ」

庄「はア此りゃアなんだ違うよ、大変違うよ(懐中に入れる)」