Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かれおばな

枯尾花

関根 黙庵

Lesen Sie 枯尾花 (かれおばな) von 関根 黙庵 (せきねもくあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.502 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

当家のお弟子が見えて、翌日仏事があるから十五軒前折詰にして、持て来てくれと誂えられましたと話され、家内中顔を見合せて驚き、それは幽霊が往たのだろうとも云れず、右の鮨を残らず引受け、近所へ配って回向をしてやったそうだが、配る家が一軒も過不足なく、その数通りであったと云うは一寸変っている怪談であろう。

◎紀州高野山の道中で、椎出から神谷の中間に、餓鬼坂と云うがある、霊山を前に迎えて風光明媚な処に、こんな忌々しい名の坂のあるのは、誰でも変に感じられるが四五年以前或僧が此処で腹を減し前へも出られず、後へも戻れず、立すくみになって、非常に弱ていると、参詣の老人がそれを認めて、必然餓鬼が着たのだ何か食うと直ぐ治ると云って、持ている饅頭を呉れた、僧は悦んで一ツ食たが、奈何にも不思議、気分が平常に復してサッサッと歩いて無事に登山が出来たと話した事があった、此処は妙な処で馬でも何でも腹が減ると、立すくみになると云い伝え、毎日何百疋とも知れず、荷を付けて上り下りをする馬士まで、まさかの用心に握り飯を携帯ぬ者は無いとの事だ、考がえてみると何だか怪しく思われぬでも無い。