Japanische Klassiker mit Furigana
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うんせききこう
柳宗悦 民藝紀行
柳 宗悦
Lesen Sie 柳宗悦 民藝紀行 (うんせききこう) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.050 Zeichen · 276 Bildschirme
私たちはこれらのことを理論からではなしに実際の品物について、吾々の経験に照らして親しく語り合うことが出来た。結局私たちは「大したものだ、何しろ大したものだ」という言葉を繰返すばかりであった。品物からまた生活から受けた悦びの声は、人々から笑われるほどであった。しかしこの悦びは誰かに通じたであろう。よい集りであったことを吾々は感謝した。朝鮮を賞める話ならもっとやりたい。
五月七日。この日こそは光州の大市日である。市日なくしては朝鮮の品物は乏しい。だが出盛りは十時頃からというので、私たちはこれまでに商工奨励館や主な店々を廻るに決めた。幸いに幾種かのよい品々が眼に入った。嫁入の調度や仏器の類には特に朝鮮の匂いが強い。中で吾々を悦ばせたのは両側に刺繍のある枕(コールピケ)であった。花や鳥や蝶や様々な図柄を色糸で繍う。朝鮮ではこんなに彩の多い品は少い。あれば色を子供らしく無邪気に配る。模様がうぶで、純で、どこか西欧の農民工藝と通じるところがある。この種の刺繍枕は京畿道あたりにもあるが、おそらく光州のが一番であろうか。技巧が達者でないだけかえって醇朴である。
光州は全南の都だけにその市も大きい。