Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

と云って訳が分らないが、天下の町人と云う廉(かど)で見附から町奉行(まちぶぎょう)へ引渡しになって、別に科(とが)はないが、天下の飾り道具を持出した廉で吟味中入牢(じゅろう)を申し付けると云うので、暮の廿六日に牢行(ゆき)になりました。此の事を聞いて文治郎は気の毒に思い、段々様子を聞くに、亥太郎には七十に近い親父(おやじ)があると云う事が分り、義のある男ですから何(ど)うか親父を助けてやりたい、稼人(かせぎにん)が牢へ往(ゆ)き老体の身で殊に病気だと云うから嘸(さぞ)困るだろう、見舞に往ってやろうと懐中へ十両入れて出掛けました。其の頃の十両は大(たい)した金です。森松を供に連れて神田豊島町二丁目へ参り、大坂屋(おおさかや)と云う粉屋(こなや)の裏へ入り、

文「森松こゝらかな」

森「へえこゝでしょう、腰障子に菱左(ひしさ)に「い」の字が小さく角(すみ)の方に書いてあるから」

文「こゝに違いない、手前先へ入れ」

森「御免なさい」

と腰障子を開けると漸(やっ)と畳は五畳ばかり敷いてあって、一間(いっけん)の戸棚(とだな)があって、壁と竈(へッつい)は余り漆喰(じっくい)で繕って、商売手だけに綺麗に磨いてあります。