Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たのしいソヴェトのこども

楽しいソヴェトの子供

宮本 百合子

Lesen Sie 楽しいソヴェトの子供 (たのしいソヴェトのこども) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.595 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

に思い出させたのだ。

タマーラは何とも云わない。でも工場近くなると、托児所へあずける子供を自分の肩かけの中へ抱き込んで通って行く労働婦人を、今日は一種特別注意ぶかい目つきで眺めた。

ミーチャの母さんは、工場の門の中で、背の高い、さっぱりした黒外套の女に出会った。

――ああ。ナターリヤ・イワーノヴナ、今日は。

托児所の保母は、ちょっと見なおして、アンナを思い出した。

――今日は。ミーチャのお母さん。どうですミーチャは。ちっとも後のお代りが来ませんね。

――こんどは、このひとの赤ちゃんを願います。

そう引き合わされてタマーラは笑い、すこし顔を赧らめた。

――ミーチャが、今朝どうしたのか、托児所の二十日鼠を思い出したんです。そして、生きてるだろうかって心配してましたよ。

――生きてますとも! ワロージャが家からあと二匹もって来てもう子鼠が出来ましたよ、ミーチャに、見においでって云って下さいな。

ナターリヤ・イワーノヴナはクラブの横を通って、托児所の方へ行った。ミーチャの母さんは、タマーラと出勤札をとりに事務所へ行った。

その時刻、ミーチャは、幼稚園で、朝日のさす窓の前へ如露を持って立っていた。