Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かっこんとう

橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.213 Zeichen · 34 Bildschirme

Aozora Bunko

もう、冗談や悪ふざけどころではない。私は震えながら、ビルの事務所に電話を掛けて、医者を一人大急ぎで寄越してもらうことにしたが、その間も必死になって濡れタオルを額に載せたり胸に載っけたりして、

「グスタフ、しっかりしてくれ! 気をしっかり持ってくれ!」

と泣かんばかりの気持で謝った。

やがて医者が来て私は吻っとしたが、この医者がまた粗忽しい野郎でノックもせずにはいって来ると、いきなり入口に置いた洗面器を蹴飛ばしてそこら一面水浸しにした。そして、

「ほほう! 外国のお方だね。これは困ったね、私は言葉がわからないんでね」

と脈も執らぬさきから尻込みするには心細い思いがした。

「どれどれ! どんな具合ですね。舌を出して御覧なさい!」

といったところで日本語のわからぬグスタフが、舌を出そうはずもない。私は気もそぞろに、

「グスタフ! 舌を出すんだとさ! 舌を出しな!」

と叫んだ。

「一体何を上がったんです?」

とこの粗忽しい医者めが聴診器を当てながら聞くから、

「葛根湯です。先生! あの煎じ薬の葛根湯です。あれを飲ませましたら」

と私が土瓶を見せると、

「葛根湯では中毒を起すわけもないが」