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Japanische Klassiker mit Furigana

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たけちゃんとむかしばなし

武ちゃんと昔話

小川 未明

Lesen Sie 武ちゃんと昔話 (たけちゃんとむかしばなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.179 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

彼は、毎日こうして仕事を休んで待つことに張り合いのないのを感じました。

ところが、三日めのことであります。一人の年老った旅僧が、自分の前を通りかかりました。

「おお、このお坊さんにきいてみたら、あるいは手懸かりがあるかもしれない。」

ふと、こう思ったので、彼は、お坊さんを呼び止めて、自分のこうして待っているわけを話しました。なんとなく、徳高く見えたお坊さんは、百姓の話をだまってきいていましたが、

「いままで待ってももどってこないところをみると、おそらくその落とし主はもどってこないだろう。そのお金は、おまえさんに授かったのだ。おまえさんは、そのお金で田を開墾して、困っている人たちを救ってやりなさるがいい。そうするほうが功徳になります。」と、いいました。百姓は、お坊さんのいわれたことを正しいと感じましたから、お坊さんのいったとおりにしました。

百姓は、地主とはなっても、けっして、高い小作米を取ることはなかったのです。自分は、いつまでも昔の百姓で、みんなといっしょになって働いて、みんなと苦楽を共にしましたから、村の人たちからも、恩人と慕われて、たいへん尊敬されたのであります。