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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶけのしょくせいかつ

武家の食生活

山本 周五郎

Lesen Sie 武家の食生活 (ぶけのしょくせいかつ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.124 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

「それなら、武家の平常に学ぶべきだ。三河岡崎藩五万石の領主に水野忠善という大名がいた、その食事が焼き味噌に菜汁に香物と定っていて、魚鳥を食べるのは一年に数えるほどしかなかった。また下総佐倉の堀田正信は、十二万石の領主でいて常づね稗飯を食べていたという……こういう例は挙げれば限りがない、大名諸侯にしてそういう人が少なくなかったのだから、一般の武家がどんなに質素な食生活をしていたか分るだろう」

「然し注意する必要のあるのは、武家にとっての食生活の質素さはそのことが目的でなかったという点だ、食事は生きることの原動力である、合戦となり籠城となった時うろたえぬようそこを目標として平常のきびしい食生活が行われたのだ、然も一代や二代ではない凡そに云って鎌倉時代以後、戦国の世を通じ経験と歴史とに裏付けられたものだ、決して思いつきや人真似ではなかった。……」

「我々の胃腸をいきなり戦国の武士のものと同一にしようというのは無理だ、無理なことは長続きはしない、我々には我々の工夫がある筈だ、武家に学ぶべき点は、かれらが物の有り余る泰平の世に在りながら、然も有事の期に備えて常時耐乏の生活を連綿と継ぎ伝えてきた