Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶしゅうきたいん
武州喜多院
中里 介山
Lesen Sie 武州喜多院 (ぶしゅうきたいん) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.572 Zeichen · 7 Bildschirme
これも五月のはじめ、郊外の新緑にひたろうと、ブラリ寓を出でて、西武線の下井草までバス、あれから今日の半日を伸せるだけのして見ようと駅で掲示を見る、この線の終点は川越駅になっている、発駅は高田馬場である、そこで六十何銭かを投じて川越駅までの切符を求めた。
特に川越を目的とする何等の理由は無かった、全く出来心ではあったし、川越という処も一両度訪れたことはあるのだがどうも、東京もよりでは、すでに歩くだけは歩きつくしているような我身だから、時にはおさらいをして見るより外はないという事情もある。
川越といえば、今ではお薯の名所となっているが、近世史上から云えば、なかなか由緒のある土地である、武蔵国では江戸を除いては一二と云う都会であったのだ、小田原北条以来勇武の歴史もあるし、徳川になっても有力な大名が封ぜられている、併し、名所及び人物としての川越は、今では喜多院及び天海僧正にとどめを差すのである、そこで、兎に角、喜多院を目ざして、そうしてその主目的は武蔵野の新緑に酔わんとするのにあったのだ。
喜多院と云っても、はじめてではない、先年、花の盛りにも来て見た