Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さつじんめいろ

殺人迷路

甲賀 三郎

Lesen Sie 殺人迷路 (さつじんめいろ) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.806 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

津村に反して、村井は勢いを得ながら、

「じゃ、我々を博覧会場に誘き出して、更に鎌倉に行かせたのも、みんなその恐ろしい男の策略ですね」

「ええ」

「あなたもその手伝いをしたんですね。そんな事だろうと思った。ちょッ、星田の奴、自分で狂言を書いて、誠しやかに僕達に話しやがった。自作自演と云うやつだ。畜生!」

「ちょ、ちょっと待って呉れ給え」津村は漸くの事で口を出した。「星田が京子を毒殺して死体を鎌倉に運んだと云う事は、最早疑う余地はない。考えて見ると、脅迫状云々も彼のトリックだし、博覧会場へ僕達を誘き出したのも彼に違いあるまい。だが、あの時に真弓さんと自動車に同乗して、東京駅に行った男は一体何者だ。いくらなんでも、あの男は星田じゃないぜ。あの時に星田は僕達の車にちゃんと乗っていたんだから」

「そうだ。真弓さん、あの男は何者ですか。そうして、あの時に二軒ばかり店屋に寄ったのは何の為でしたか」

「あの時には何の為だか分りませんでした。私は只恐ろしい男の命令で、云うままの事をしたのに過ぎません。でも、後で考えて見ますと、銃砲店や、医療機械店で受取ったものは、みんな殺人の証拠品に違いありません」