Japanische Klassiker mit Furigana
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「ははのひざのうえに」(しょうかいならびにたんぴょう)
「母の膝の上に」(紹介並短評)
宮本 百合子
Lesen Sie 「母の膝の上に」(紹介並短評) (「ははのひざのうえに」(しょうかいならびにたんぴょう)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.661 Zeichen · 22 Bildschirme
ここに、燃えている、うずいている、そう云うあこがれを、持つようになると、貴方は――貴方は――」いきなりアンナは、まるで激しい調子でつけ加えました。
「私は男を憎む。男を憎む。大嫌だ」
そして、ローソクを消そうとして、落し、部屋は真暗になりました。
この数語は、小いロザリーの頭に刻み込まれました。アンナは、翌日はもうこの世の人でありませんでした。池に身を投げて死んでしまったのです。
恐ろしい出来事の二週間後、ロザリーは愈々ロンドンに出、或る寄宿学校に入りました。私立学校によくある通り、金持の娘達がまるで威張るのでロザリーのように学資の豊かでない、伯母のかかりうどの娘は、いろいろなことで、揶揄されたり、なぶり者にされたりしました。が、ロザリーは楽しく勉強をし、追々、人生に対して、はっきりした要求を持つようになりました。
若い一人の女性として、彼女の求めたものは独立の生活と自由と、事業、いつも自分を鞭撻する目的でした。
彼女には伯母や、美人の従姉のレティシアのように、よい結婚ばかり当にしている心持が我慢出来ませんでした。
天性数学的な頭脳を持ち、研究心と把持力とを具えたロザリーは、自ら、事務的なことに興味を持ち出しました。