Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme
クロノスの敗亡の後、「ペロポンネス」なる「シキオン」に於て、神と人との会合あり。会名の目的は、権利義務の確定にあり、特に此場合に於ては、犠牲に供せし動物の肉の分配は、其重なる同題なりしなり。プロメトイスは、其時人間の代表者として、一頭の肥えたる牛を二つの部分に分ちしが、その分配の方法は、甚だ狡猾なりき。一方には肉と腸とを集めて、牛の皮もて之を裏み、一方には骨と筋とを重ねて、脂もて其上を蔽い、かくて神の聡明を試みんと欲せしなり。ツォイスは神の代表者なりき。此分配は、永久に効力ある可しとの、契約なりしが、ツォイスはプロメトイスの奸策を看破して、故意に脂もて蔽われし部分を取りぬ。而して、彼が神の叡智を試みんと欲せし罸として、直ちに、火の使用を人間に禁じぬ。火なくしては物を煮ることを得ず。火食の休絶は、農耕の絶滅なり。農耕の絶滅は、直ちに凡ての人文の死滅を来たざるを得ず。是に於て、人文神たるプロメトイスは、更に第二の詐術を以て、天上の火を窃んで、之を人間に与えたり。而して其結果として、プロメトイスと人類とは、永遠に神罸を受くるに至れり。
プロメトイスの罪悪は、之を神の側より見るときは、勿論罪悪たるに相違なかる可きも、之を人間の側より見るときは、罪悪は即ち智慧なり、人智発達の結果なり。