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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかくしんわがく

比較神話学

高木 敏雄

Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme

Aozora Bunko

天女は清浄なる天上界の存在なり。之をして汚穢の人界に留らしめ、賎しき漁夫の妻たらしむるは、神仙説の精神と、衝突するを免れず羽女天女の辱しむ可からざるは、赫夜姫の帝の宮中に、召さるる可からざると、その理同じ。然れども、神仙説の影響を受けざる説話に於ては、天女と人間との接触結合は、甚だ容易なりしなり。所謂神と人との結婚は、凡ての民族の神話を通じて、其例を見るを得可く、人類学的比較神話学は、此種の説話発生の基礎を、説明し得たり。

然らば、天女は果して何物なるや。日本に於ける、羽衣説話の最初の形式と、その本源として、観察し得可き、支那ノ古代の説話とは、明かにその基礎の動物なることを示す。今試みに、之を比較せん。

古老伝えて曰く、近江国伊香ノ郡与湖ノ郷伊香の小江は、郷の南にあり。天の八女、倶に白鳥と為り、天より降りて、江の南の浦に浴す。時に、伊香刀美西の山に在りて遥に白鳥の形の、奇異なるを見て、心に、若し、是は女ならんかと思い、往て見るに、実に女なりき。是に伊香刀美、見めでて還り去ることを得ず。窃に白き犬を遣りて、天の羽衣を盗み取りて、弟の衣を隠しければ、天女乃ちさとりて、其兄七人天に飛び昇りき。