Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme
其二 海宮説話
と云い、之に註して、柘枝仙媛云々と云えるは、吉野神女を仙に取なししなり。甚しきに至りては、松浦佐用姫を仙媛と云う。最後の一首、即ち之なり。国史に蓬来山を「とこよ」と訓ぜしを見れば、此歌も亦た、佐用姫をば、蓬莱の仙女に取なししこと明なり。然れども、常世国は蓬莱山に非ず、蓬莱山を「とこよ」と訓ず可き理由なければ、諸島説話に見ゆる蓬莱仙女の一条は、後人の附会説たること明なり。尚常世国の意気に就ては、後に云う可し。
其二 海宮説話
或条件の下に、天女の人界に降ると云うこと、支那神仙説にも、其例無きに非ざることは、前節に云いしが如し。然れども、浦島説話に見ゆる如き、神人の結合は、全然道士的神仙説と相容れず。此点に於て、両者の間に根本的の差異あり。日本神話は別に、浦島説話と比較す可き、一個の説話を有す。彦火々出見ノ尊の海宮行の説話、即ち之なり。『古事記』の記する所に従って之を述べんに、彦火々出見尊或は亦の名火遠理ノ命、其兄火照ノ命の鉤を失いしによりて、兄神に責められ、海辺に泣き居たりしとき、塩椎ノ神出で来る。
爾に塩椎ノ神、我汝命の為めに、善き議せんと云いて、即ち無間勝間之小船を造りて、其船に載せまつりて教えけらく、我此船を押し流さば、稍暫し出でませ。