Japanische Klassiker mit Furigana
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みんげいとはなにか
民藝とは何か
柳 宗悦
Lesen Sie 民藝とは何か (みんげいとはなにか) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.596 Zeichen · 108 Bildschirme
続いては廉価であるということが、実に美を増す大きな基礎なのです。安いものであるから、強いて美を盛ろうとは工夫していません。あの雑器を作る職人達に何の美的反省があったでしょう。彼等はむしろかかるものを作ることを恥じてさえいたでしょう。だが摂理の車は不思議に廻ります。展覧しようとして工夫したものよりも、見せることを恥じた作の方に、さらに美しい姿を与えました。廉きもの故、とりわけそれに向って作為が加えられていません。彼等はごく普通のものを作るのです。平凡なものを作るのです。彼等は美意識に悩まされずして作ることができたのです。美に向ってはいかに無心であったでしょう。無心とは自然に打ち委せる心です。作るのではなく生れるのです。それ故に美しいのです。自然の知は常に人の知に勝るからです。無想に優る有想はありません。安く作るような事情に自らを入れることは、やがて美に近づく所以だと知らねばなりません。人々は安いものを数多く作る時ほど、素直な安らかな気持でいられる場合はないのです。
安いものを作るのは工藝の趣旨に適っています。そうしてこれが美にも適うとは、いかに意味深い摂理でしょう。