Japanische Klassiker mit Furigana
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みずのしたのいし
水の下の石
山本 周五郎
Lesen Sie 水の下の石 (みずのしたのいし) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.791 Zeichen · 28 Bildschirme
時日はあと一日しかないのだ、どんな犠牲をはらってもあと一日のうちに攻め落さなくてはならぬ、――だがはたしてそれが可能だろうか、「問題はひとつ、あのめぐらした濠だ」図書助はそう云った、「あの濠を突破することができればあとに困難はない」「……どうして突破するか」「ごく平凡な手がある、ごくありきたりな手段だ、搦手の架け橋は焼かれたが橋桁は残っている、人間のひとりやふたりは渡れるだろう、今夜しかるべき者を五六人、橋桁づたいに潜入させて、矢倉、城館へ火をかけさせる、われわれは合体して追手へ詰めるんだ、追手は橋板を剥いであるだけだから、なんでもよい板を集めて置いて、かれらが城へ火をかけるのを合図に、これを桁へうちかけて斬り込むんだ」藤八郎は頷いた、なるほど平凡な手段ではあるが、時間を限られているからほかに方法はないだろう、「……やってみよう」「みようではない」図書助は断言するように云った、「これは絶対にやり直しはできない、みようではなくてやるんだ、やりぬくんだ」藤八郎はにっと微笑した、それで図書助もあまり意気ごみすぎたのに気づき、にが笑いをしながら立った、「合体は日没後ときめよう」