Japanische Klassiker mit Furigana
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えいきゅうへいわのせんけつもんだい
永久平和の先決問題
大隈 重信
Lesen Sie 永久平和の先決問題 (えいきゅうへいわのせんけつもんだい) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.090 Zeichen · 22 Bildschirme
覇道と王道
而してその確信を実現する事が吾人の受けたる天命である。されば吾人人類は互いに利己的欲望をある度にまで制限して調和を謀るべきだが、如何せん、人類にはまた誤れる種々の歴史的思想あり、感情あり、迷信あり、政治あり。これがその本来の理想の実現を妨げて、地上に刃を齎す事が屡次である。その結果は枕骸野に遍く草木もために凄悲するという惨憺たる光景を呈するに至る。生きながらの地獄である。これに於て悔悟する。即ち宗教家のいわゆる悔改めである。悔改めの結果は必ずまた神に救われて、其処に真の天国が地上に示現する。然らばこのたびの大戦の惨禍を経験して、深刻なる苦痛の印象を止めた全人類の胸底にはもはや至心の悔改あるべく、然らば天国はまさに近づけるものでなければならぬ。
覇道と王道
ここに憶い起すは、支那の春秋戦国時代である。いわゆる周道衰微し乾綱紐を解いたために、封建の諸侯が各々方隅に割拠し、強は弱を凌ぎ、大は小を併せ、五覇七国並び起り、これに附庸の小国が有って攻伐止むの日が無かった。これが即ち春秋戦国の時代であったが、而かも初めは内に自己の欲望を蔵しながら、これを充たさんがために表面形式的に、前に天下を統一した周の王室をあくまで奉じて中心とし、ここに会盟して争奪を止めんとした。