Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

えがわらんこ

江川蘭子

江戸川 乱歩

Lesen Sie 江川蘭子 (えがわらんこ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.151 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

軽業師

従ってこの事件は、警察当局者からさえも、やや黙殺された形であった。

後年、江川蘭子が、世間の冷淡を憤り、自から当時の状況を調査して、父母の敵討ちをでも目論まぬ限り、犯人は永久にその処刑を免れたかに見えたのである。

軽業師

アパート支配人江川作平氏とその老妻お駒さんは、家賃の取立などは随分きびしく、因業者の様に云われていたが、二人とも実は仲々の仏性で、みなし児蘭子を、悪人の子であるが故に一層不憫がって、本当の娘の様にいつくしみ育てた。蘭子が江川姓を名乗り始めたのはこの時からであるが、それが一生涯の姓となったのだから、作者は便宜上最初から江川蘭子と呼んで置いたのである。

引取ると早々、お駒婆さんは、二歳のラン子の奇異なる性質に驚かされた。

「あんまり駄々をこねるもんですからね。わたしついあの子の頬をぶったのですよ。すると、今まで泣いていたのが、ケロリと機嫌が直って、キャッキャッ笑い出すじゃありませんか。本当に恐い様な、妙な児ですわ」

変なことだけれど、それは事実であった。お駒さんは蘭子をあやす術を会得した。膝の上でゆすったり、おんぶしたり、子守唄をうたったり、それらの世間並の方法は、凡て無効であった。