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Japanische Klassiker mit Furigana

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えどがわらんぽしにたいするわたしのかんそう

江戸川乱歩氏に対する私の感想

夢野 久作

Lesen Sie 江戸川乱歩氏に対する私の感想 (えどがわらんぽしにたいするわたしのかんそう) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.478 Zeichen · 13 Bildschirme

Aozora Bunko

江戸川乱歩氏に「久作論」を頼んだから、私はそれに対する「乱歩論」を書けという註文が猟奇社から来ました。

私はとりあえずドキンとしましたが、あとから直ぐに「これは書けない」と思いました。

乱歩氏は私の未見の恩人の一人なのです。

乱歩氏はズット前に、私が生れて初めて書いた懸賞探偵小説を闇から闇に葬るべく、思う存分にコキ下されました。又、一昨年、私が或る老婦人の手記を中心にした創作を書いた時には口を極めて賞讃されました。もっとも後者はつまるところ、その手記を私に提供した老婦人の手柄になった訳ですけれども、いずれにしても縁もゆかりもない一素人の投稿作品を、あんなにまで徹底的に読んであんなにまで真剣に批判して下すった同氏の、芸術家としての譬えようのない、清い高い「熱」によって、私がどんなにまで鞭撻され、勇気付けられ、指導されたか……という事は、私自身にも想像が及ばないでいるのです。

そのような恩人の作品を公開的に批評する事が、どうして私に出来ましょう。

さもなくとも乱歩氏は当代、探偵小説界の大先輩で居られるのに、これに対する私は後進も後進……一介の愛読者に過ぎない程度の者です。