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Japanische Klassiker mit Furigana

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きせんのかいりょう

汽船の改良

寺田 寅彦

Lesen Sie 汽船の改良 (きせんのかいりょう) von 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.767 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

この発明はよほど有望で追々広く用いられるだろうという話、とにかく船嫌いには有難い福音である。

縦揺れの方は今日では別にこれを防ぐ工夫がないようで、物足りないが仕方がない。ただ縦揺れのために起る上下動は、船の中央部が比較的一番少ないから、近来の良い船の一等室は大抵船の中ほどに置いてある。

横揺れ縦揺れの外に、もう一つ汽船特有の厭な事がある。すなわち汽船が進行を起すと船体がブルブル振動する。浪が穏やかで船の揺れぬ時でもこの微動だけは免れぬ不愉快である。これはつまり主として機関の上下運動の反動で船体各部の振動を起すためであるから、機関の各部分の重量をうまく取り、反動のないようにすれば防がれる。近頃新式のタービンならば機関に上下運動をやる部分がないから、こんな厭な反動はない。また推進器の羽で水を艫部に打ち付けるためにいくぶんの振動を起すが、これは船体の枢要な箇所を丈夫にすれば大抵防がれる事になる。

いくら動揺が少ない船でも速力が鈍くては困る。次には少しでも快速力の船に乗りたい。先ず今日乗客船の速いので一時間二十五浬くらい、かなりに速いと云わねばならぬ。しかし速力を大きくするためには汽缶も沢山にせねばならず、石炭も沢山使う。