Japanische Klassiker mit Furigana
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わたしのこどもじぶん
沖縄女性史
伊波 普猷
Lesen Sie 沖縄女性史 (わたしのこどもじぶん) von 伊波 普猷 (いはふゆう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.877 Zeichen · 60 Bildschirme
元来那覇では十三歳にならなければ、元服しない(すなわち片髻を結わない)規定であったが、私は十一歳の時に元服して、彼等と調子を合すように余儀なくされた。こういう風であったから、最初の間首里の学校生活は愉快ではなかった。この頃までは九〆といって晩の八時頃になると、円覚寺や天界寺や天王寺や末吉の寺の鐘が同時に鳴り出すので、何となく寂しいような気がして、夜はたいがいは家の夢ばかり見ていた。だから私に取っては、土曜日を待つのが何よりも楽しみであった。土曜の昼過ぎになると、いつも蒲平と太良が駕籠を持って迎えに来たものだ。蒲平は六尺位の大男で太良は五尺足らずの小男であったから、随分乗り心地の悪い駕籠であったが、私には彼等に担がれていくのが何よりも楽しみであった。家に帰えると、両親の喜びは一通りではなかった。お友達も訪ねて来て、首里の話などを聞いて喜んだ。しかし私の言葉が変な調子になっているのを聴いて笑っていた。
月曜日の朝は例の駕籠で首里に上った。今になって考えてみると、首里にいったのは私にとっては非常な幸福であった。それはこの頃の家の悶着を聞かずに済んだから。