Japanische Klassiker mit Furigana
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でいたんちそうわ
泥炭地双話
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 泥炭地双話 (でいたんちそうわ) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.790 Zeichen · 12 Bildschirme
いろいろ話をきいてみると、結局泥炭地で一番困るのは、排水の問題と、無機質土壤の不足と、それに地温の低い点とに帰するらしい。排水はこの頃流行の暗渠排水をやればいいし、無機質土壤の不足は客土をすればすむ話だと思われるかもしれない。しかし暗渠を作るとか、客土をするとかいうのは、問題の解決ではなくて、提出なのである。どういう暗渠をどの程度の深さに埋めるか、どういう土をどれくらい客土するのが一番有利か、それは各々の土地の泥炭の性質と地球物理的条件とによって決まるので、それが問題なのである。
S君はもしこの研究をやってくれるなら、自分の所有している泥炭地を提供してもいいと言っているが、その土地などは、風の非常に強い所で、排水をして余り土を乾かしてしまうと、大切な無機質土壤が皆吹きとばされてしまって、かえって土地が悪くなってしまうという話である。客土だって良い土を沢山入れればいいに決まっているが、量と効果とは比例しない。必要な最少量の客土によって、最大の効果をあげることが問題なのである。
地温の上昇が、一番困難な問題で、しかも一番大切な問題らしい。この方は農業物理的な研究によって、解決される見込みがあるかどうかもまだはっきり言えない。