Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あさくさこうえん
浅草公園
Lesen Sie 浅草公園 (あさくさこうえん) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.873 Zeichen · 16 Bildschirme
飾り窓の板硝子越しに造花を隔てた少年の上半身。少年は板硝子に手を当てている。そのうちに息の当るせいか、顔だけぼんやりと曇ってしまう。
16
飾り窓の中の鬼百合の花。ただし後ろは暗である。鬼百合の花の下に垂れている莟もいつか次第に開きはじめる。
17
「わたしの美しさを御覧なさい。」
「だってお前は造花じゃないか?」
18
角から見た煙草屋の飾り窓。巻煙草の缶、葉巻の箱、パイプなどの並んだ中に斜めに札が一枚懸っている。この札に書いてあるのは、――「煙草の煙は天国の門です。」徐ろにパイプから立ち昇る煙。
19
煙の満ち充ちた飾り窓の正面。少年はこの右に佇んでいる。ただしこれも膝の上まで。煙の中にはぼんやりと城が三つ浮かびはじめる。城は Three Castles の商標を立体にしたものに近い。
20
それ等の城の一つ。この城の門には兵卒が一人銃を持って佇んでいる。そのまた鉄格子の門の向うには棕櫚が何本もそよいでいる。
21
この城の門の上。そこには横にいつの間にかこう云う文句が浮かび始める。