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Japanische Klassiker mit Furigana

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うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

この機転が、それからどんなに監視隊員の眼をくらましたか、又杉田二等水兵がリット少将の面前で首実検した屍が、誰のものであったかは、最早語るまでもないであろう。

それにしても一身を国に捧げて正しい道を歩く者には、こうした天の助があることを思わぬわけにはゆかない。

×   ×   ×

大分時は過ぎたがまだ夜は明けない。飛行島の無線室へは、付近航行中の英艦隊より無電が入った。

「――只今、駆逐機六機ヲシテ、怪飛行機ヲ追跡セシメタリ」

という電文であった。

リット少将の喜んだことはひととおりでない。

「もう大丈夫だ。そうむざむざとこの飛行島が脅かされてたまるものか」

と、両手をうしろに組んで、檻に入った狼のように司令塔の中を歩きまわるのであった。

そのときスミス中尉が少将に近づいて、

「閣下、只今甲板の上に、怪しげなものを発見いたしました」

「なんじゃ、怪しげなるものとは……」

「はっ、それはなんとも実に不可解な記号が、甲板の上いっぱいに書きつけてあるのでございます」

「不可解な記号? 誰がそんなものを書いたのか」

「いいえ、それが誰が書いたとも分からないのでして。