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Japanische Klassiker mit Furigana

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うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

私としましては、この上ないよろこびであります」

「もうわかった。そんなことはどうでもよい。わしの室へ、物取のように闖入するなんて、無礼ではないか。な、何用ではいってきたのか」

「いや、その御挨拶は恐れ入りました。宣戦布告はなくとも、わが帝国領土を攻撃せよとの戦闘命令は、ロンドンよりすでに貴下の懐へ届いているはずではありませんか。お分かりにならねば、提督の後に展げてございます海図の上をお調べになりますように」

超航空母艦飛行島が、日本空爆の目的をもって、刻々わが本土に近づきつつあることを指されて、リット提督は眼を白黒。

「それがどうした。何もお前の指図はうけない」

「そうはまいりません。貴下の生命は、いま私の掌中にあるのですぞ」

といって、川上機関大尉は、血に染んだ日本刀を前に廻してきっと身構えた。

リット提督は、それを見ると、ぶるぶると身ぶるいした。日本刀の持つ底しれぬ力が、この提督の荒胆をひしいだのだ。

「斬るか。斬るのは待て。な、なにをわしに要求するのか」

「それなら申し上げます。飛行島の内部は、すっかり見せていただきましたから、私は今、この飛行島をそっくり頂戴したいと思うのです。